初めての方へ
● 初診の際は、当日の診察に時間がかかる場合もございます。時間に余裕のある日程で御予約ください。
● 初診の方は、御予約いただいていない場合、直接当院に御来院頂いても診療を承れない可能性が高いです。初めて来院される患者さまは、事前にWEB問診への御入力をして頂いた後に、受付へ御電話して新規予約の申し込みをして下さい。早期トリアージさせていただき、連絡させていただきます。状況により順番待ちとなりますが、枠が空き次第、予約候補日時の連絡をさせて頂きます。確定した予約日時に御来院ください。
● 予約枠を専用に準備しておりますので、連絡なしでキャンセルされる方、当日キャンセル、繰り返しキャンセルされる方は、今後の御予約を受付できなくなることがあります。このため、確実に来院頂ける日時で御予約をお願いします。なお、御予約変更は早めに御連絡ください。
1. 初回御来院・問診票の御記入
予約当日、初めての御来院時には、受付後に問診票の御記入をお願いしております。およそ10分程度かかりますので、逆算して予約時間よりもお早めに御来院ください。なお、御記入に関して分からないことがありましたら、その場でどうぞお気軽にお尋ねください。
初診時の持ち物
- 健康保険証
- 服薬中のお薬が分かるもの(お薬手帳やお薬)
- 紹介状(診療情報提供書)
- 障害年金や福祉手帳・自立支援医療など適応中の方は、各種診断書の写し
(発行された医療機関に御本人さまから御依頼されると写しがいただける場合が多いです)
2. 公認心理師による事前問診(予診)
当院では、医師による診察の前に、公認心理師による事前問診(予診)を実施しております。問診票に御記入頂いた後、受付からお呼び致しますので予診にお進み下さい。患者さまのお話をより詳しくお伺いしております。御自身の症状経過記録などをまとめたものを御持参頂けるとスムーズに診察できます。なお、WEB問診の内容および、予診でお伺いした内容を医師と共有し、より効果の得られる診断や治療に繋げておりますので御協力をお願い致します。
3. 医師による診察
予診が終了しましたら、医師による診察をおこないます。本人の御希望がありましたら、御家族などの付き添いの方も一名様のみ同席して頂いて構いません。WEB問診や予診の内容を元に、医師がお話をお伺いします。どうぞありのままお気軽にお答えください。事前に症状経過などをメモして御持参頂くと応答がスムーズにできることが多いようです。心の不調は、症状が安定するまで、正しい診断と服薬、定期的な通院が欠かせません。患者さまひとりひとり、適する治療の内容が異なります。それぞれのペースで通院ができるよう、可能な限り個別に対応させて頂いております。不安な点や不明なことがありましたら、どうぞお気軽に当院まで御相談ください。
4. 2回目以降の診察(限りある時間の有効活用に御協力お願いします)
2回目以降の診察は、医師の診察のみとなります。前回の診療からの症状変化や経緯などをお伺いします。限られた当日の診療時間の有効活用をするため、患者さま御本人に御予約日の前々日までを目安に、前回からの経過についてあらかじめWEB問診に入力いただいております。WEB問診の結果とあわせ当日の状況で、現在の状態に適した薬を限りある短時間で調整し、有効な治療をおこなっております。
御予約された時間に遅れる場合は、診察時間が大幅に減ってしまうため、なるべく御予約時間よりも余裕を持って御来院ください。なお、万が一遅れてしまう場合は、お電話で御連絡頂ければ予約時間を変更可能な場合もあります。変更困難な場合は処方と次回予約のみの短い診察となり得る事を御了承下さい。
また、処方した薬の用量や用法をしっかりと守って、次回来院時まで服用してください。患者さまの病状や薬効の特性から、治療期間がある程度かかる場合がありますが、可能な限り副作用を減らし、早く確実に症状改善を得られるよう上記の内容に協力頂けますよう宜しくお願い致します。
よくある質問
初めての方からのよくある質問
心療内科と精神科の違いはなんですか?
心療内科では、心的要因から主に身体の不調を伺いながら、内科的検査及び治療をおこないます。一方、精神科では、心の不調を主に捉えて向精神薬による専門的治療をおこないます。疲労や環境などが原因で精神的不調だけではなく、身体的不調を訴える場合は心療内科の受診が必要となる場合もあります。当院では、精神不調に対して、西洋薬や漢方薬などを用いて治療をおこなっております。一部の身体不調には漢方薬を用いて症状が改善する場合もありますが、治療が無効な場合もあり、大学の心療内科受診をされることもあります。また、内科的精査が必要な方は、先に各専門の医療機関の受診をして頂いております。
精神科の治療内容を教えてください。
主に問診を丁寧におこない、内服薬による治療をおこないます。初回診察時では、患者さんの生い立ちや現在の症状について、いつから症状があるのか、きっかけの有無などをお伺いしております。問診によって診断、対処法、治療法などを検討していきます。心的症状は、生活環境を改善することで症状の軽快に繋がることも多いため、可能な改善策をアドバイスさせていただく事もあります。診断には、心理検査を追加しておこなうことがあるため、初診時は時間がかかる場合があります。他院にはない当院の工夫として、二回目以降の診療においても、御自宅などで症状の経過を予めWEB問診に御入力していただき、必要不可欠な情報のみ追加して当日うかがい、限られた診察時間を有効活用し、可能な場合は、患者さまの御希望を踏まえつつ、適切に内服薬調整などをおこなっております。また、気持ちの整理がうまくできない、物事の捉え方に歪みがあるなどの場合は、心理療法も有効とされるため、公認心理師によるカウンセリングを並行しておこなう事もあります。必要に応じて、TMS治療などの先進治療も実施しております。
どのような疾患が多いですか?
うつ状態・不眠症・適応障害・パニック障害などが多く見られます。心の病気は、誰もがなり得る疾患です。精神疾患の場合でも、早期発見・早期治療が症状の軽快へと繋がります。些細なことでも気になる症状がある方は、早めの受診をお勧めしております。
待ち時間は長いですか?
初診の方も、再診の方も、全て予約制で診療しております。待ち時間をなるべく少なくするよう心がけております。このため、再診の方でもご予約なしで来院された場合は、受診できないことがあります。また、ご予約時間に遅れる場合は、診療時間が短くなる或いは、受診できなくなることがあります。なお、疾患の特性上、診療に時間がかかる場合もあり、時間通りに進まないことがあります。当院では、診療時間を有効に使うためにも、受診時には予め御自宅などでWEB問診へ御記入いただいた上でご来院頂いております。適切な治療に繋げるためにも、御協力ください。
治療方法はどのようなものがありますか?
簡易心理療法におけるストレス対処法の指導や、西洋薬・漢方薬など治療薬の調整をおこなっております。特殊な心理療法が必要な場合は、適所のカウンセリングを受けることをお勧めしております。適応と御希望があればTMS治療などにも対応しております。
保険を使いながら受診しますが、会社に通院治療のことが知られてしまいますか?
健康保険証をご使用の場合、保険証に記載されている保険組合には診療報酬明細書として知られます。患者さま御本人が他所への告知の同意をしていない場合に、当院から会社などに通院情報を開示することはありません。保険組合から会社など勤務先への情報開示は、それぞれの規定がありますので、医療情報開示に関して勤務先や保険組合にお問い合わせください。自費診療で通院される場合は、保険組合に伝わることはありません。
病気についてのよくある質問
うつ病の治療経過では、どんなことに注意したら良いですか?
御自身の心身状態を冷静に判断することが大切です。「疲れてきたな」という時は早めに休養し、身体と心を休めてください。適度な運動や入浴など、リラックスしながら気分転換するなど、ご自身に合ったストレス対処法をたくさん見つけておくことも大切です。ストレスは心の不調だけではなく、身体の不調にも現れます。イライラする、憂鬱な気分になる、倦怠感や身体の痛みなどの症状が現れたら、なるべく早めにそれぞれの症状に対応可能な医療機関へご相談ください。一度、うつ病を発症した場合は、症状がなくなっても再発を予防するために、自己判断で服薬を中断せず、医師の指示に従って治療継続してください。なお、治療をしっかりとおこなっているにもかかわらず状態が安定しない場合は、仕事量や人間関係などの環境的な問題を改善する必要がある場合もございます。その場合は、業務軽減や異動や転職など、環境を変えることで症状が改善することもあります。不安定な症状が繰り返し起こる場合は、カウンセリングなどによる認知行動療法、認知療法、EMDRなどの心理療法を併用するのも有効な場合があります。
嫌なことがあると憂鬱な気分になってしまいます。これは治療対象となりますか?
健康な場合は、憂鬱な気分になっても自然に短期間で改善しますので治療の必要はありません。憂鬱な気分が長く持続し症状が重い場合は、治療が必要な「病的な気分低下」の事があります。脳内神経伝達物質の機能不全が原因と判断される場合は、基本的には西洋薬を中心とした内服治療をおこないます。気になる症状がある方は、早めに当院までご相談ください。
SADとは、どんな疾患ですか?
SADは「Social Anxiety Disorder」の略で、社交不安障害(社交不安症)と訳されます。人に注目される場面での強い緊張や不安や恐怖などが生じ、顔面紅潮・震え・発汗・動悸・下痢・腹痛などの症状があらわれることがあります。これらの症状を一度経験すると「また同じ事が起きて失敗や恥ずかしい思いをするのではないか」「身体の不調が出るのではないか」などの予期不安が起こり、次第に人に注目される状況を避けるようになり、会社や学校に行けなくなることで、社会生活に大きな支障を及ぼしてしまう事があります。脳内神経伝達物質のバランスが崩れている場合には抗うつ薬(SSRI)などの西洋薬治療が有効とされます。極度の不安症状は性格だけの問題ではなく、治療が奏功して生活が楽になる場合も多いので、気になる症状がある方は、一度当院までご相談ください。
薬についてのよくある質問
薬の効果はどれぐらいの期間でわかりますか?
抗うつ薬や向精神薬・漢方薬など、ほとんどの薬は継続して服薬することで効果を実感できます。少なくとも2週間以上使用することで、効果があらわれてきます。服薬の効果がなかなか認められない場合は、薬の用量や種類、服薬期間などを検討する必要があります。頓服的な西洋薬は、慣れることで耐性ができて効果が落ちる場合があったり、心理的依存が生じたりするため、経過を観察しながら期間限定的に正しく服薬する必要があります。
抗うつ薬の副作用はありますか?
抗うつ薬の副作用は統一されたモノではなく、薬剤の種類や量、患者さまの体質との相性などで、3割程度の方に眠気・倦怠感・嘔気などの身体症状があらわれる事があります。これは、うつ病の身体症状とも似ているため、抗うつ薬の副作用なのか、あるいは、うつ病の症状なのか、見分けがつかないことがあります。薬剤を増減したり副作用止めを内服したりする内服変更への身体反応などから判別できる事があります。 また、服薬の効果が出るのに10日~2週間程かかる薬の場合は、軽度の副作用が先にあらわれることがあります。この場合は、自己判断で服薬を中断せず、必ず医師の指示に従って服薬調整してください。 なお、数カ月間、薬剤を継続的に内服して、急に服薬を中断すると離脱症状が起こる場合もあります。離脱症状として不安症状の悪化をはじめ、目眩・手足の痺れ感・嘔気などの自律神経失調症状が現れます。離脱症状と思われるような症状が起きた場合は、早めに主治医にご相談ください。
環境が原因となり発症しましたが、環境を変えられない場合は服薬すれば症状は改善しますか?
心身の不調は、普段過ごしている環境と御本人との関係性の中で発症することがあります。業務内容や人間関係などの関係性を改善するなどで速やかに症状が改善する事が多いですが、環境を変えられない場合は、服薬によって脳の過緊張を解いて情報伝達機能を向上させるなどで、症状を改善できる場合もあります。ただ、休学や休職など、今の辛い環境から一時的に離れる、人間関係を整理してみるなど、環境調整によって早期に一時的な改善効果が期待でき、心身の立て直しをしている間に、物事のとらえ方を切り替えつつも、根本的で長期的な環境調整をおこない安定復帰を目指します。
症状が軽快してきましたが、もう服薬しなくても大丈夫ですか?
それぞれ疾患の特性や経過状況によって、内服を止める事で再発の発生率が異なります。例えば、うつ病の場合は、治療によって症状が短期間で軽快しても、半年や1年など長期に安定した状況を持続させる様に、しっかりと治療をしないと内服を止めると症状が再発することがあります。統合失調症の場合は、内服中は症状がなくても内服を止めると直ぐに再発することがあります。また、パニック障害の場合は、服薬なしの状態でパニック発作も予期不安も起こらない状態に改善できた場合のみ内服を中止することができる場合があります。いずれの場合も、目標としているのは【副作用が少なく、有効な必要最小限の薬剤で症状の安定維持を図る調整をおこなう事】です。あくまで、症状の安定維持、が主体ですので、増減しないで継続する選択肢もあり、減薬や中止のみにこだわりすぎない事も大事です。 減薬をご希望の場合は、主治医とよく相談し、症状に応じて計画的に減薬することをお勧めします。いずれの疾患も、急激に服薬を止めると離脱症状を起こす場合もあるため、医師の指示に従って調整してください。当院では、状況により、離脱症状を軽減する漢方薬処方も検討し、一旦併用してから、西洋薬を減量、中止し、その後、追加した漢方薬を止める、などといった手法も採用しています。
薬の効果はありますか?
患者さまの症状や体質などによって、有効となる内服薬の種類や量は異なります。また、改善効果を認めるまでにしっかり内服を継続した上で数週間から数カ月かかることから、心身不調の治療は根気よく、ゆっくりと治療をおこなっていくことが大切です。症状が改善して、服薬を減量または止める場合も、薬の減量の変化が遅れて生じることもあるため、医師の指示に従い、症状の経過をしっかりと確認しながら減薬の調整をおこなっていく必要があります。不明点があれば担当医に御相談ください。
新型コロナウイルス感染症対策は徹底されていますか?
受診の際に発熱や感染症が疑われる身体不調がある場合は、予めご連絡を頂き当日の診察を延期して頂いております。また、診療時には、検温とマスク着用・アルコール手指消毒・換気を徹底しておこなっております。院内も、ウイルス対策空気清浄機や紫外線殺菌装置・光触媒除菌脱臭機を設置し、パーテーションフィルムを使用した診療室で診察をおこなっております。長時間滞在を避けるために、完全予約制のもと短時間で有効な診察が終了できるようWEB問診の活用など、あらゆる面において院内感染予防対策を実施しております。マスクは不織布のモノをしっかりと着用され、どうぞ安心して御来院ください。
WEB問診はどんなものですか?
次回の診察の場面が有意義なものとなるように、各診察以降の経過をあらかじめ御自宅などで入力していただくWEB問診を活用しております。初回診察前にもWEB問診システムを用い、予め情報を御入力いただくことで早期受入れやトリアージにも利用し、初診時の受付や診察なども効率的で、感染予防含め安全かつ深掘りした診療が可能となっています。初回以降の診察では、診察時間内で十分に聞き取りなどの時間が取れないため、患者さま御自身で、次回受診予約の前々日までに、その間に生じた出来事や治療効果や症状の経過などを記録して頂いております。前回診察時から次の診察までの期間の経過を詳しく知ることが、治療効果の評価、治療方針や治療内容の決定や変更などに重要な判断材料となります。当院では、全ての患者さまに、各受診前の時点でWEB問診に記録して頂くよう御協力をいただいております。WEB問診へ経過を記録する作業にしっかりと取り組んでいただくと、治療効果を十分に得られる、または物事の整理や気持ちの調整にも役立つと様々な効果が期待できます。
予約制の診療についての注意点はありますか?
当院では、感染対策も含めて混雑や長時間の滞在を避けるため、完全予約制とさせて頂いております。患者さまの診察所要時間を目安にし、病状と治療を考慮し、次回診察枠や時間帯などを決定しております。ただし、ちょっとした出来事などから心的不調の悪化などをきたし、容易に通常と異なる状況となるなど、病状経過によっては大幅に診察予定時間がずれ込んでしまうことが度々あります。それらを少しでも防ぐため、WEB問診へ事前に御入力いただきますよう、ご協力お願い致します。なお、急な面談が必要な状況変化や症状急変に対しては、事前にWEB問診へ御入力と電話で御相談頂き、可能な範囲で予約枠の調整などの対応をしております。不明な点がございましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。